総支配人 野口育男のこだわりコラム

総支配人がレポートするこの店のこの一品 Vol.20 ホテル1階「デリカショップ」【テリーヌ・ド・ショコラ〝極(きわみ)〟】

ホテル1階「デリカショップ」

【テリーヌ・ド・ショコラ〝極(きわみ)〟】

 

リボンの結び目をうやうやしくほどき、厚手のパッケージを重々しく開ける。鈍く光沢を放つダークブラウンの地肌に、散りばめられた金箔、甘く、ほろ苦いインゴットが神々しく佇む。

プロ仕様の高級チョコレートトップブランド、フランス、ヴァローナ社。その豊富なブラックチョコレート・ラインナップの中から、ベリーを思わせる酸味とカカオの力強さをもったイランカ、ローストナッツを思わせる香をもつカライブの2種を調合する。バター、砂糖、白石蔵王竹鶏たまごと合わせ十分に乳化させ、これを低温でじっくりと1時間30分湯煎しながら焼成する。

しっとり感とチョコレートの旨味を閉じ込めるにはこの手間暇が欠かせない。

さらに底に自家製ヘーゼルナッツのプラリネをぬり、仕上げに、カカオテイスト、バランスの良いまろやかな風味のカラクでコーティングする。

この作品を味わうには温度管理も重要、常温に1時間ほどおいて、しっとり滑らかな感触を楽しもう。刃先の鋭いラギォールなんぞで、硬い表面を注意しながらすぅーっと刃を入れる。皿に移し、ナイフ・フォークでいただくチョコレートとはオツなものだ。

一片を切り分け、口に含めば、力強いカカオ感、ナッツの香り、ブラックベリー・ブルーベリーを思わるせる酸味は程く乳化されたクリーミーさのもと、熟成を重ねたワインのごとく角がとれ、しっとりと溶け合い、えも言えぬ幸福感が、口福を呼ぶ。

定番のコニャックやシングルモルトをお供に、シガーでもくゆらせれば間違え無し。それとも、日本酒、シャンパン、赤ワインで行くか?いやいや、やっぱり焼酎でしょう。と思い悩むのも楽しいものだ。もちろん甘党の向きはミルク、コーヒー、エスプレッソ、紅茶、緑茶といろいろと試していただきたい。

それにしても、この塊、なかなか食べでがあるぞ。数日は楽しめそうだ。

バレンタインデーのチョコレート数あれど、どれも中身はほんの数粒、一瞬の命。

テリーヌ・ド・ショコラ 極(きわみ) ずっしりと270グラム。

仙台国際ホテルの良心 ここに極む。

 

■料金 ¥5000(税込) ※3日前までのご予約制

■営業時間 11:00〜20:00

 

 

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